中古マンションを購入する費用相場と注意点
中古マンションの購入を検討している方にとって、具体的な購入費用や総額がはっきりとわかっていないことは、踏み切りにくい要因の一つかもしれません。
経済的に大きな負担となるこの買い物においては、失敗したくないという気持ちはもちろんだと思います。
ですから、今回は、中古マンションの人気の背景や、購入にかかる費用の相場、さらには流れや注意点について、詳しく解説したいと思います。
中古マンションを検討中の方々は、ぜひ参考にしていただければと思います。
中古マンションが注目される背景
調査によると、2023年4月から6月の期間において、首都圏における中古マンションの成約件数が前年同期比で55.4%も増加したと報告されています。
近畿圏でも中古マンションの成約件数が大幅に増加し、成約価格も上昇していることからも、その人気の高さがうかがえます。
これには、新築マンションの価格上昇や中古マンション市場の豊富さなどが背景にあると考えられます。
新築マンションの場合、建築費が加算されるため、高額になりやすいという点がありますが、中古マンションでは建築費がかからないため、同じ条件で比較すると比較的安く購入できる傾向があります。
また、低金利の住宅ローンを利用できることも人気を後押ししており、本来手の届かない分譲マンションやタワーマンションも、比較的手頃な価格で手に入れることができるようになりました。
購入後の用途も、資産として保有するケースもあれば、賃貸物件として貸し出す場合もあります。
中古マンションの人気は今後も続くと予測されています。
参考ページ:中古住宅購入流れ期間 中古マンション購入の費用と相場の注意点を詳しく解説
中古マンションを購入する際に必要な費用の相場とは?
中古マンションを購入する際には、様々な諸経費が発生します。
一般的には、中古マンションの価格の5〜8%程度を費用として予算に考慮することが一般的です。
具体的な費用としては、不動産取得税や登録免許税、仲介手数料、法定費用、維持管理費などがあります。
不動産取得税は、不動産の取得価格に対して課税される税金で、中古マンションの購入価格に応じて金額が変動します。
登録免許税は、新たに名義を変更する際に発生する税金で、取得価格によって金額が定められます。
仲介手数料は、不動産業者への仲介手数料で、万単位の金額がかかることが一般的です。
法定費用は、契約書作成や登記手続きなどにかかる費用で、数万円程度がかかることがあります。
また、維持管理費は、マンションの共用部分の管理費や修繕積立金などの名目でかかる費用です。
これらの費用をしっかりと把握し、購入時の予算計画に反映させることが重要です。
中古マンションを購入する際の注意点
中古マンションを購入する際に注意したい点はいくつかあります。
まずは、建物の状態をしっかりと確認することが重要です。
古いマンションの場合、修繕やリノベーションの必要性がありますので、内部の設備や施設の状態、耐震性能などをしっかりと確認しましょう。
また、管理組合の運営状況も重要です。
管理組合が適切な運営をしているかどうかを調べ、将来的に修繕費や管理費の増加がないかを確認することも大切です。
さらに、周辺の環境や交通アクセスなども確認しておくことが望ましいです。
利便性や子育て環境、騒音や治安など、個人のニーズに合った環境かどうかを事前に見極めましょう。
そして最後に、専門家のアドバイスを受けることもおすすめです。
不動産会社や建築士、弁護士などの専門家に相談し、中古マンションの購入に関するアドバイスを受けることで、より安心して購入できます。
(以上)
中古マンションを購入する際の注意点
中古マンションを購入する際には、いくつかの事に留意が必要です。
まず、建物の築年数や設備の老朽化状況をきちんと確認することが重要です。
ただし、中古マンション自体の価格が安い場合には、登記手続きに要する費用が割高になることがあります。
そのため、諸経費も高額になる可能性があることを考慮しましょう。
また、不動産会社を通じて購入する場合には、仲介手数料も別途発生します。
この手数料は一般的に購入価格の数%に相当するため、事前に把握しておくことが重要です。
さらに中古マンションを購入する際には、固定資産税や管理費用、修繕積立金などの維持費も忘れずに考慮しておく必要があります。
これらの費用は所有者が毎月負担しなければならないため、生活費の一部として計画に入れておくことが重要です。